告 白 2 

最近の私はとっても変だ。 アヤツに全てを曝して知られて 恋次の事を前より知ってしまってからーー 恋次と居る時 なんというか胸がドキドキと苦しい事が多くなった 私を見るヤツの優しい瞳に気付いた時 偶然触れ合った指先に 人通りの多さに繋がれた手に 私を庇うように肩を抱く腕に 意識してしまって くすぐったい感覚に 熱を帯びる頬に もう居ても立ってもいられなくなる 「放せ、馬鹿!!」  「いきなり触れるな、変眉!!」 その度に罵倒して手を払って 時には殴って逃れる 恋次もそんな私に最初は驚いてちょっと傷ついたような顔した・・・・ くせに 熱く火照る顔で ーーたぶん、私の顔は真っ赤だーー 戸惑いで怒っている私に気付くと  嬉しそうに 全てが分かったような顔でにやりと意地悪く笑うと 「ルキア・・・ てめ、何赤くなってる?  ん?」 わざとまた私に触れて逃がさない。 人目がある場所なら まるで熱を測るように額に手をあてて  そうすれば、外聞を気にして私が騒いだり 拒否できないのを見越して しっかりと肩を掴んでからかう様に覗きこむ 人目がない場所なら 素早く腕を引いてあっという間に胸の中にーー 抵抗できないようにーー  強く抱き締めて さらに動揺する私を意地悪く微笑う そんな恋次に 熱く真っ赤になる自分が 悔しくて悔しくて睨み上げれば 今度は恋次が赤く困惑顔になる。 驚きと同時に少し溜飲を下げる。 が・・・ 続く恋次の言葉にさらに戸惑うーー 「頼むから、そんな顔見せるのは俺だけにしろよ。」 「ーーはぁっ?   意味が分からぬ!  戯け、いいから早く放せ!!」 「無理言うな・・・、馬鹿ルキア。」 不満も露わに唇を少し尖らせて真っ赤な顔で怒りのあまり瞳を潤ませて上目遣いに 俺を睨むルキアーー  めっちゃ怒ってるのは分かるーーーだが、その顔は可愛すぎ だいたい俺を意識して顔を赤くしたってのが嬉しすぎる 「ーーーそんな可愛い顔で誘うな、ルキア・・・・」 「!ばっ・・ 誘ってなど」 間近に顔をよせて真剣な瞳でさらに訳の分からない事を言う恋次に慌てて抗議したが、 らしくないほど優しく口吻られて言葉を失うーー 何度も重ねて 段々と深くなる口吻に 混じり合う互いの魂魄に 私の中の戸惑いや怒りの気持ちが消えて、 温かで幸せな気持ちが満ちてくる 悔しいけれど 私の幸せも苦しいほどのドキドキも全部貴様と共にあるのだ、恋次


『やる気』の元 ありがとうございました! 21.Jun.〜27.July.2009