Interview for 瀞霊廷新聞 ・ 日勤の死神達がやっと残業を終えた頃のとある居酒屋―― 「いらっしゃいませ〜!  お待ち合せですか?  あぁ〜はい。  どうぞこちらのお部屋で〜す。」 (店の子に案内されて障子を開ければ、檜佐木さんが独りで紙に何か書き付けしながら飲んでいた) 「よぉ、恋次!  お疲れ〜。  思っていたより早ぇじゃねぇかv」 「お疲れ様っす、檜佐木さん。  あれ? 他の面子はどうしたんっすか?」 「いいから座れって。  なんつーの今日は予算の都合……じゃなくて、瀞霊廷新聞の企画だからお前しか招いてないの。「えーっ、なんの企画っすか?  なんか嫌な予感しかしねぇんすけど――」 「まずは座って飲めって!  つまみも適当に注文しておいたからよ―。」 「はぁ・・・。 そういえば、二人で居酒屋の卓を挟んで座るなんてすげぇ久しぶりじゃねぇ・・!? (修平が恋次のコップに酒を注ごうと冷酒の入った杯を向けた)  あ、すんません、いただきます。」 「(早速飲み干す)  く〜っ、旨い。  いい具合に冷えていて飲みやすい酒っすね、コレ!」 「だろう。  ま、飲め飲め。(さらに注ぐ)  そう言われれば・・・・統学院以来じゃん。  お互いにさ、副隊長の身の上だからなー。  最近のお前はなんだかんだと彼女とも忙しいだろ〜?(ニヤリ)」 「////ぶふぉっ、べ・別にそんな事はっ!!」 「おまっ、汚ったねぇなぁ!  お前の誕生日企画だからって、高い酒を奮発したんだぞ!」 「ごほっ、すんません。  先輩にそんな理由で奢ってもらうなんて、今いちっすけど、ありがとうございます・・・。」 「てめぇ、後輩のくせに可愛くねぇ言い草だな!  瀞霊廷新聞から経費で落とすからいいんだよ。」 「そういう事なら遠慮なく(笑)」 「ん・じゃぁ・・記事のためのオメーの資料を読むぞー。  南流魂街78地区「戌吊」出身。  性格はやや乱暴だが安定して落ち着きがあり、気配りや機転が利いて同僚や後輩達からの信頼は厚い。  副隊長でありながら卍解を修得し、隊長クラスに近い実力者。  戦闘においての勝率は高くない。」 「待って! 待ってくださいって!  なんすか、それ!  ウィキの丸写しっすよねー!  ってか、勝率高くねぇとか要らん情報でしょうが!!」 「わははは・・まぁまあ・・・・  いいじぇねぇか、最後まで聞けって。」 「全然よくねぇっ!  あんた酔ってるっしょ?!」 「ばーか、酔ってねぇと読めねぇだろ?」 「意味分かって喋ってんすか……」 「んー・・そうだなぁ・・・細けぇことはいいから続きな。  甘党で、好物は鯛焼き。  趣味はゴーグル収集と玉蹴り。  ルキアが現世赴任を命じられた時に六番隊副隊長に任命され、それ以前は五番隊を経て十一番隊に在籍  六番隊副隊長任命時は第六席。    赤髪で眉毛から額、首から上半身にかけて大仰な刺青を入れている。  初期では額にゴーグルをかけていたが戦う度に破壊され、代わりに白い手ぬぐいを巻いていた。  最近では手ぬぐいの色は黒になり、知り合いの鍛冶屋に安価で作らせた鋼のかんざしを挿している。」 「ちょっ、安価って・・・!!  なにどうでもいいことを詳しく調べてんすか?!」 「ふふん、スゲーだろ?  俺の情報網を甘く見んなよ!」 「詳しすぎてこえーよ!  もうそれ、ストーカーレベルっすよ!」 「るせぇよ!  かんざしって言えば・・・おまえさ、最近スゲー髪を伸ばしてんじゃん?  なに、嬢ちゃんに伸ばして〜って言われたとか?」 「/////// あ、アイツがンな事を言う訳ねぇでしょっ!!  気分す! 気分!!(焦)」 (ルキアに赤い髪が綺麗で好きって言われて伸ばしたなんて言える訳ねー!!  恥ずかしすぎる!!) (ちっ、図星かよ・・・・。  焦って声がでけぇよ!  ってか、飲み足りねぇのか、ま〜だ口が硬いな。) 「はいはい、気分ね。  わかったから飲め飲め。」 「これ、ホント飲み口が軽くて旨いっすねー。」 「だろう?  覚えとけよ、俺様の奢りだからなv  あ、日付変わったから一応言っとくぜ。  誕生日おめでとうvv」 「うぉっ、ありがとうございます!  今さらってよりは女好きのあんたに祝ってもらうってこと自体になんかスッキリしねぇもんがあるんスけど!」 「てめ・・・、一度マジで話合っておく必要ありだな。  ちきしょ、俺だって同じ気持ちだっツーの。  何が悲しくて仕事の後、わざわざヤローの誕生日を祝うかっ!  これも仕事なんだっつってんだろ!  あ、ところでお前さぁ、その額と腕のボロ布って朽木隊長から何にも言われなかった?」 「あんた、今さらっと超失礼な事言ったっしょ?!  ボロ布って!?  こういう生地をわざわざ選んだんだって! 「わかった、わかったから落ち着けって!  声デカイって!  ほら、飲めって――  んで朽木隊長の反応は?」 「ん、どうもっす。  あの人が俺の見た目になんて興味あるわけねぇっしょ・・・。  言ってくるのは仕事かルキア関連の事ばっかっすよ。」 「え、なに・・嬢ちゃんのことって?」 「門限守れとか・・・、待ち合わせに遅れるなとか、ちゃんとした飯を食べさせろとか。」 「んだよ、それって嬢ちゃんと二人だけで会わせてもらえてるってことか・・・。  それだけでも奇跡的な事じゃねぇかよ!?  スゲェな、お前。」 (修平が恋次のコップに酒を注ごうとして腕に零した) 「あ、冷たっ!」「悪ぃ」 「檜佐木さん、酔ってるでしょう!」 「ちょっと零しただけだろうが!」 「グチョグチョで気持ちわりー」 (恋次が右腕から黒い布と包帯状の白い布をはずした) 「・・・・・ん?Σ( ̄□ ̄;) お前、何その腕の傷跡・・・・  それって、爪痕じゃね?  なに、嬢ちゃんとマジ喧嘩でもしたの?」 「違いますよ!  最近ルキアと喧嘩なんかしてませんって!」 (見られて赤面しながら「しまった!」って表情の恋次) 「じゃぁ、なんだよ?  まさか・・・他の女と修羅場?」 「は? どうしてそうなるんですか?!  本気で変なこと言うの止めてください!  やったのはルキアですけど・・・喧嘩じゃなくて・・・その/////」 「おま・・・・まさか・・・・それ・・・////」 「///////しょうがないっしょ・・・・。  アイツ小せぇから背中に爪痕ってよりは腕にしがみついてくるから――」「止めろ、それ以上言うな!  聞きてぇけどオレは長生きしたい!」 (修平は耳を塞いで恋次の言葉を拒否った) 『あっぶねぇ・・・・。  コイツ酔わせて、色々聞いて瀞霊廷新聞の特ダネにしてやろうとは思ってたが、恋次が嬢ちゃんに手ェ出してる事なんざ知りたくねぇ!!  あの嬢ちゃんを可愛がってる隊長の耳に入ったらどうすんだよ?!  とばっちりはゴメンだぜ!』 ちゃんちゃん。


髪を切って首筋(うなじ)の見えるルキアさんはとっても扇情的だと思います。 <オレもヤロー目線ですからww 白い包帯だと血が滲んじゃうから手首に近いあたりは黒い布で覆ってるんですよね、わかります。 隊長が見ちゃったらその生々しさに桜舞うと思う、絶対に!! わかる人にはわかる的な―― イメチェンした恋次とルキアさんにこんなエロ妄想しかできなかった方です。 すみません。 ・
  ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。 あとがき